ウェブエンジニアのための英語勉強ガイド

気楽に、英語に触れよう。英語のドキュメントを読んでいこう。

なぜエンジニアに英語力が必要か

2010年11月25日(木)

洋書を読んだきっかけはActionScript3.0

このホームページではなぜウェブエンジニアが英語力(正確にはリーディング能力)が必要かを明らかにしてゆきたい。また学習方法などもご紹介してゆく。まずは筆者の個人的な話からきりだしてみたい。

私は、もともとプログラマーではなくウェブデザイナーである。最初から洋書を読んでいたわけではない。英語は赤点ギリギリだったし、いまも苦手意識がある。受験英語も最後まで苦手だった。1年浪人をしても全然英語力はつかなかった。

洋書を読むきっかけになったのは2007年にActionScript3.0(AS3)を勉強しなければならなくなったからだ。Flasherの方ならご存知だが、AS3は難しいという前評判が広がり本格的な勉強が必要という噂が広がった。AS1、AS2とは比較にならないくらい難しいときいていた。しかも日本語情報がほとんどない。

筆者は逆に英語を勉強するチャンスだとおもった。読もうと決めた本はオライリーのColin Moock さんの『Essential ActionScript 3.0』(1年半後に『詳説 ActionScript 3.0』というタイトルで翻訳された)である。Colin Moockさんの本はActionScript1の頃から玄人筋には定評があった。当時、ある制作会社に出向していたので時間的な自由はあまりなかった。会社の業務前や業務後に毎日1時間、時間をつくって地道に読んでいった。

一日コーディングをやって頭がくらくらしている状態で、慣れない洋書を読んでいくのは修行のようだった。家では読めないたちなので、スタバ、ドトール、ベローチェで読んでいった。朝は眠いが、頭がすっきりしているので朝のほうが断然おすすめである。

読み始めて感じたのは、いままでよんできた日本語の本とは比較にならないほど内容が濃いということだ。解説の深さに感動すら覚えた。入門書の概念がかわってしまった。幸いEssential ActionScript 3.0はたまたま読みやすい、きれいな英語だった。これはあとでいろいろ洋書を読みくらべて気がついたことだ。

これ以来、PHPやiPhone開発の本も英語でしか読めない本をどんどん読んでいく。いまは洋書を読むのが毎日の日課になっている。このホームページはその体験から基づいて書いている。

PHPやiPhone開発も英語のドキュメントの読解力は必要

オープン系のウェブエンジニアに必要なスキルはなにか?オープンソース時代は英語を読む力は必須スキルになるだろう。渋谷にディノというPHPの大規模開発で有名な会社がある。そこの求人要項は英語のドキュメントが読めることと書いてある。この例が示唆しているが、ウェブエンジニアは英語を話せる必要はないが、洋書を読む力は必須になるだろう。

なにかプログラムを書くとき、英語のドキュメントやフォーラムが読めると強い。洋書を読むことで深いレベルの知識をしったり、エラーの対処法を海外のフォーラムでしることができる。

サーバーの設定も海外のサーバー会社のドキュメントが良い教材

Linuxサーバーの設定をゼロから学びたいという場合、和書だとなかなかよいドキュメントは少なく独学しにくい。筆者はSlicehostというアメリカのVPS会社のサーバーを借りて勉強した。Slicehostの特徴は月20ドルでVPSサーバーが借りれるのだが、目玉は丁寧なチュートリアル記事である。SSH、Apache、MySQLなどの設定方法がステップバイステップで細かく手順形式で解説してある!英語だが、読む量がすくなく英語自体も難しくない。
英語だからといって敬遠しすると損をする良い例だ。

英語はツールである

Google日本法人社長の村上憲郎氏は31歳のときに日本の電機メーカーのエンジニアから外資系のコンピューター会社に転職した。入社してから英語ができないと仕事にならない窮地においこまれた。一念発起して独自のメソッドを編み出し英語が使えるようになった。氏のメソッドはベストセラー『村上式シンプル英語勉強法』に詳しいが、一番のメソッドはやらねば生き残れない状況に身を置くことだろう。村上氏は英語を使えなければクビになっていた。

まず知りたい技術や分野を見つけることである。それを知るために英語を読むというのがポイントである。英語の勉強自体を目的にするとまず続かない。

中級〜上級レベルの和書は少ない

日本語の本で十分ではないかと思う人もいるだろう。ところが、超メジャーな言語でない限り中級者以上向けの和書は少ない。例えば、PHPでECサイトをつくる場合、『Beginning PHP and MySQL E-Commerce』という名著がある。この本と同等の濃さの和書はいまでもない。

PHPのメジャーフレームワークでsymfonyというのがあるが、決定的な本や翻訳本はでていない。PHPのようなメジャーな言語でも、深い情報や高いレベルの情報を得るには英語の本やドキュメントを読みこなせるくらいの英語力が必要である。

翻訳本はなぜ読みにくいか

例外もあるが、翻訳本は読みにくいものが多い。さきに例外を紹介するとActionScript関連では『詳説 ActionScript 3.0』である。これは翻訳本なのに読みやすい。iPhone関連だと『iPhone SDK アプリケーション開発ガイド』もやや読みやすかった。どちらもこれは翻訳者の力量が高い。

ただ、原書を読むと原書がもっている空気や雰囲気は日本語にしにくいことが多い。無理に訳すと表現がくどくなったり、堅くなったりしてしまう。本のデザインも原書のほうが優れている場合が多い。例外はあるものの、原書がもっている豊かさはどうしても味わえない。

ウェブエンジニア関連の洋書の英語レベルは高くない

文学やコラム、新聞の英語を読むのは簡単ではない。私は2007年から洋書を読んでいるが、読んでいる分野はウェブ関連のコンピューター本だけなので、語彙力が偏っている。そのため、NewYorkTimesのホームページをみてもスラスラは読めない。

ありがたいことにウェブエンジニア関連の洋書に限ればそれほど高い英語力は必要ない。単語もワンパターンなので辞書をほとんどひかず読めるレベルには短い期間で到達できる。英文も受験ででてきたような複雑な構文はほとんどでてこなく、シンプルに読める。

話せる、書ける必要はなし

ウェブエンジニアには英語が必要である。とはいうもののマストなのは読解力だけである。ということで、気楽に考えてほしい。ぜひ今日から洋書を読むのをはじめよう。このホームページはそういう人のためのガイドサイトである。

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