ウェブエンジニアのための英語勉強ガイド

気楽に、英語に触れよう。英語のドキュメントを読んでいこう。

エラーメッセージとAPIリファレンスで、業務時間の中で、毎日英語に触れよう

2014年08月03日(日)

英語の勉強をするときに、一番やってはいけないのは英語の教材を使うことである。Webプログラマーの方であれば、教材をわざわざ買う必要がない。また、わざわざ勉強時間を作る必要もない。日々の業務時間の中で、自然と英語力を鍛えることが可能だ。

例えば、PHPをつかって何かをつくるときエラーメッセージがでる。このとき、でてきた英語のエラーメッセージは、逃げずに、読んで意味を把握しておきたい。PHPの関数を調べる時も、英語のAPIリファレンスを最初に目をとおす習慣にしておく。最初はすらすらとは読めないとおもう。それでも、語彙力がついてくるとスピードもあがってくる。

幸い、エラーメッセージもAPIリファレンスも英文の構造はシンプルである。大学入試ででてくるような複雑な構文はまずでてこない。中学校くらいの英文法の知識で十分である。最初は語彙力の少なさで辞書を引く回数はどうしても多くなるだろう。これを毎日の習慣にしながら、別途、洋書や英語のドキュメントを読む時間を、毎日1時間くらいは作れれば理想である。

PHPやJavaScriptであれば、フレームワーク関連の本は、洋書でしか読めないものが多い。最近、Appleから発表されたスクリプト言語Swiftも洋書だと、すでに『Programming in Swift 』のような500ページを超える本格的な本がでている。洋書を読むと、入門書が多い和書とは違い、濃い本が多いことに気づくだろう。英語圏は読者が多いため、中級者、上級者向けの本も探しやすい。

Webプログラマーにとって、英語を勉強するというよりは、毎日、英語に触れるのが一番の勉強法である。

語彙力をどうつけるか

2010年12月02日(木)

最初の数冊は独自の単語帳をつくった

洋書を読み始めて、最初の2〜3冊の頃は、辞書をひく回数が多かった。本格的に英文を読むのは学生以来で10年以上たっている。基本的な単語も文法も忘れている状態からのスタートだった。

最初は、あまりにも語彙力がなかったので、小さなノートを用意しわからない単語を書いていった。ただし日本語の意味はかかない。英単語だけをリストアップしただけのノートである。意味まで書くと時間がかかりすぎてしまうからだ。私は、紙のノートに書いたが、電子辞書の単語帳機能でもよいだろう。

後日、単語帳を見直す

後日、単語帳を見直そう。自分が過去調べた単語が一覧になっている。見直して、意味がでてこないものは辞書でひき直す。コンピューター関連でウェブに関して言うと、語彙や言い回しがあるていどワンパーンなので、だんだんと辞書をひく回数が減ってゆく。コンピューター本なら、内容にもよるが、1ページに数単語程度になるだろう。

イディオムは深追いしない、基本的に無視

村上式シンプル英語勉強法』は超シンプルな英語学習法である。この本ではイディオムは無視して構わないというアドバイスがある。私は、これを読んでからイディオムをいちいち調べるのをやめてしまった。

例えば、イディオムでも動詞+前置詞のパターンを覚えようとすると膨大な数が必要になる。コンピューター・IT関連の本に関しては、まずは動詞の意味を覚えるだけでよい。

英和のあと英英をみて言葉の定義のズレをなおす

単語を調べるときに英和辞書で調べても意味がしっくりこない場合がある。シェイクスピアの翻訳で知られる福田恆存さんは『批評家の手帖』でilluminationの例をだす。英語を母国語にしている人にとって、むかしのたいまつも現代の照明もilluminationで通じる。ところが日本でilluminationといった場合は、街のイルミネーションしか表さない。言葉の体系を支えている文化体系が異なっているからだ。

日本語をみても意味がとれないときは、英和をみたあと、英英でチェックするとよい。例えば、commonという単語がある。「共通な」と覚えておくより、「occurring,found,or done often」という定義の方が意味がすんなりとれる。実際、commonは「よく使う」「よくみられる」「よくおこる」という意味で使われることが多い。

英英辞典の定義に触れることで、英語を英語のまま意味がとれる。これは電子辞書の一括検索を使うと最小限の手間で済む。英英辞典は『ロングマン現代英英辞典』がおススメである。

ピンポイントで出版するPackt Publishing

2010年12月02日(木)

ユニークなイギリスの出版社がある

コンピュータ・IT書籍でユニークな出版社がイギリスにある。Packt Publishingである。筆者はjQueryのチュートリアル本でお世話になってその名前を知った。分野の中でもさらに領域をしぼってピンポイントで出版するのが、Packt Publishingの特徴である。

例えば、『Mastering phpMyAdmin 3.3.x for Effective MySQL Management』という本がある。なんと一冊まるまるphpMyAdminについて解説した本である。英語の出版社はマイナーな技術書は多くあるが、Packt Publishingはさらにマニアックで先端な本が多い。日本の出版社では「売れないよ」で会議で却下されそうな本をたくさんだしている。余談だが、Packt Publishingに近い日本の出版社は秀和システムである。

Packt Publishingのホームページをみると出版点数が非常に多い。買うとわかるが印刷がコピーのような汚い仕上がりである。DTPもひどい品質である。Wordで作っているのだろう。おそろしく色気がない。おそらく少数部数で印刷している。値段はオライリーやApressより高めである。

先端分野が他より早い

JavaScriptのフレームワークで「Ext JS」というのがある。Packt Publishingでは『Learning Ext Js 3.2』の初版を2008年にだしている。これは相当早い。

PHP、Ajax、JavaScriptに強い

筆者はPHP、Ajax、JavaScript関連で大きくお世話になっている。おすすめは『Jquery 1.3 With Php』、『AJAX and PHP: Building Modern Web Applications : Build User-Friendly Web 2.0 Applications with JavaScript and PHP』でほんとうに使える内容になっている。JSON、PHP、JavaScriptからみで良い本を探している人におススメしたい。

英文がすくない、コードが中心

Packt Publishingの本は文字は大きく、コードが中心である。コードの解説も簡潔でやさしいものが多い。実用に潔く徹している。そのため早く読めてしまう。仕事には役にたつが、洋書リーディングのトレーニングには向いていない。

Packt Publishingの本を読むために英語を勉強する

勉強が続くかの鍵は動機付けである。動機付けが強ければ勉強は続く。こういうユニークな出版社の本が読めるというのは英語の利点である。

やさしめの英文で音読しよう

2010年11月26日(金)

プログラマーはコードをそのまま読んでいる

プログラムを覚えてまもない頃、長いプログラムを読んでいくのに苦労した経験はあるだろう。それが、経験を積んで言語に慣れてくると、意味を頭に変換しなくてもコードを読むことができるし、未知の言語でもだいたい何をやっているかが読めるようになってくる。まさにコードをコードのまま読んでいる状態である。

英語も同じである。毎日の洋書リーディングを続けるとだんだんと英語を日本語に訳さずに読めるようになる。

筆者はどうしても受験英語の変な癖がいまだに完全にとれない。一日たって英語を読むとまた頭の中が英語モードになかなか切り替わらない。

やさしめの英語で音読しよう

まったく英語を読んでいても意味がわからない場合がある。ブランクを置いてしまったときにおこる。

この場合はやさしめの英文で音読をしよう。音読をしながら左から右に英語を読んでいく。コンピューター・IT関連の本は幸い英語自体はシンプルなので、音読の教材にあっている。スタバで読むときも声には出さず口を動かして読むようにしている。

歴史学者の阿部謹也さんがドイツ留学したときに、図書館で古文書を読まねばならなかった。ところがまったく読めない。そこで小声で音読したそうである。これは阿部さんの『自分のなかに歴史をよむ』という本で書いていたエピソードである。

英語のドキュメントを読むのを普通にしよう

2010年11月26日(金)

洋書を読むことは特別なことではない

会社などで英語の技術書を読むと珍しがられる場合がある。成熟している業界だとわざわざ英語を読まなくても、よい和書があることが多い。オープンソース技術でなにか作る場合は、ウェブのドキュメントを読むことはとりたて珍しいことではない。みんな普通にやっているくらいに考えてもよい。実際にレベルの高い現場に行くと珍しいことではない。

体操のように毎日読み続ける

しっかりとした動機付けがあれば、あとは毎日時間を決めて体操のように洋書をよんでいこう。一冊Amazonでかって読んでいけばよい。プログラミング関連だと打ちながら読むことも多い。毎日無理のないペースで続けると良い。

一冊目に読んだときは、オライリーの本でコードより解説が多かった。そのためページ数の最低ノルマを決めて読んでった。本によってはコードやスクリーンショットがメインの本もある。こういう本は洋書購読にはあまり向かないが、とくにページ数をきめず、集中が続く時間を設定して毎日やるとよい。

午前中のスタバを活用

筆者の場合、自宅で勉強ができない性格なので午前中のスタバを利用している。お店にもよるが、朝から午前中は概ね空いている。そして静かである。また机が広い。席の間隔もゆったりしているお店が多い。椅子もお尻がいたくならない。集中できる条件が整っている。

スタバは午後の13:00から夕方にかけては混むお店が多いので、お店に迷惑にならないように注意したい。毎日、1時間くらいとれると理想である。英語を読むと頭がクタクタに疲れるので、仕事前が理想である。早起きするにも強い動機付けが必要である。

勉強は動機付けがすべて

2010年11月26日(金)

壁の近くをうろうろする

筆者はいままで英語教材をたくさん買ってきた。ある有名な通信販売も手をだしたし、英語教材を専門でだしている出版社の本も買ってきた。すべて挫折で終わっている。長続きしないのである。

勉強が続くかどうかのキーワードは動機付けである。動機付けが弱いと勉強は続かない。勉強すると何度も壁にぶちあたる。厚い壁だと、長い期間壁の近くをうろうろすることになる。動機付けが弱い場合、その壁の近くをうろうろすること=結果がすぐにでないことに耐えられなくなるのだ。能力しだいだが、まずは結果をもとめないほうがよい。

ウェブプログラマーは英語が読めないと仕事にならない職業

前回のエントリーでしつこく書いたようにオープンソース技術を使ったウェブプログラマーは自分で英語のドキュメントを読んで、勉強する必要がある。日本語で読めるのを待っていては遅すぎるし、マイナーな分野ほど日本語のドキュメントはない。

これをラッキーと考えようではないか。筆者もそうだったが、過去の英語勉強の挫折をひきづっている人が多い。話す、聴くはハードルが高いが、技術書を読むだけだったらなんとかなる。英語の技術書が読めないと生き残れないという覚悟が強い動機付けをうむ。

ある著名なクリエイターは英語で情報をとっている

ある著名なFlasherは英語で海外のFlashのメーリングリストで直接情報交換をしていることをしった。才能の問題もあるが、このまま日本語の情報だけで勉強しても追いつかないとおもった。その後、いろいろな現場を経験して痛感したことは、プログラマーも高い技術をもった人に共通しているのは英語力があることだ。

エンジニアであれば誰もが高いステップにいきたいと願うだろう。そのためには英語を道具としてつかえるようにしなければならない。

Pro JavaScript Techniques

2010年11月25日(木)

著者はあのJohn Resig氏。jQueryの作者である。本書は2006年にかかれたJavaScriptの本格本。入門書ではなく中級者以上や他言語経験者向けに論点をまとめている。とくに、オブジェクト指向のテクニックをまとめたObject Oriented JavaScriptの章は必見であり著者ももっとも重要な章とかいているほどの内容。

Pro JavaScript Techniques

Flash and PHP Bible

2010年11月25日(木)

Flash(ActionScript3.0)、PHP、MySQLの連携本。収録サンプル数が多く、浅く広くテクニックが紹介されている。ショッピングカート、投票システムなどがあるが作り込みは浅い。特にAMFPHPを知りたい人におススメ。英文は少なめでコードが中心で読みやすい。

Flash and PHP Bible

Beginning PHP and MySQL E-Commerce

2010年11月25日(木)

PHPとMySQLの中級者向けに書かれたイーコマースサイト構築の本。707ページまるまる全部を使ってTシャツショップのサイトを深く作り込んでゆく構成に圧巻。

ストアードプロシージャ、Smartyを使用。色、サイズ別に商品を管理するやり方、Apacheの設定ファイルを使ったSEO対策などの実践的なノウハウが満載。

2004年に初版がでてロングセラーになっている。現在第2版がでている。同じレベルの深さの和書はいまだにない。こんな本が日本語でよめればいいなぁと思うが、内容を知りたいという気持ちが英語勉強を続ける原動力になる。是非挑戦してほしい。

Beginning PHP and MySQL E-Commerce: From Novice to Professional, Second Edition (Beginning: From Novice to Professional)

たのしい洋書の探し方

2010年11月25日(木)

業務で必要そうでかつ日本語になっていない分野をみつける

業務で必要そうで、日本語になっていない分野を探そう。たとえばPHPだと和書がないフレームワークはたくさんあるし、最新のバージョン情報は日本語にまとまった形になっていない。Ruby、JavaScriptなどウェブ関連であれば、どんどん新しい技術がでてくるので容易にテーマは見つかるはずだ。仕事で必要で、日本語になっていない情報を得ることで、緊張感があがり勉強が続く。まあ勉強というより仕事なのだが。

コンピューター関連の洋書が置いてある本屋

本はなるべく現物をみてから買いたいし、そのほうが失敗が少ない。都内だとコンピューターのウェブ関連が揃っているのはジュンク堂の新宿店、池袋店である。だが、筆者がメインにしているPHP、ActionScript、JavaScript関連だとジュンク堂でさえも品揃えが厳しい。筆者はAmazon.com(アメリカのAmazon)のレビューを参考にかっている。

Amazon.comの本の選び方、ショピングも英語漬け

アメリカのAmazonの特徴はほとんどのレビューが本名でかかれていて、詳細なレビューが多い。まずこの文化の違いに驚くだろう。このレビューを読むだけで英語の勉強になる。

一冊目の本としてはレビュー数が多く、改訂版がでている本を選ぶとよい。特に改訂版がでている本はロングセラーなので安心して買える。

新しい本の場合はレビューがないことが多い。こういう場合は定番の出版社を信頼してかっている。あとで定番出版社の傾向をご紹介する。出版社のサイトからコードが自由にダウンロードできる場合は、コードをみておくとレベルや自分が探しているかがわかる。あとは目次を確認しよう。

海外コンピューター関連の定番出版社ガイド

日本の出版社でも傾向があるように海外の出版社も同じような傾向がある。簡単にガイドしたい。

O'Reilly Media

プログラミング関連本では横綱的存在でブランド力がある。内容が濃くクオリティが高い本で知られる。日本ではプロ向けのイメージが強いが、アメリカ本社では入門社やPhotoshopなどのグラフィック関連も多くだしている。最近はカラーの入門書も多くだしている。

Apresss

プログラミング関連ではO'Reillyと双璧をなす代表的な存在。入門書、中級者、上級者向けの本のバランスが良い。また編集が丁寧。iPhone関連本ではここのシリーズが決定的。

Wrox

ここもはずせない代表的な存在。Beginningシリーズは安心して買える。Create - Modify - Reuseシリーズは良いサンプル集。

Friends of ED

Flasherならここの本はお世話になっているはず。特にFlash、FlexなどのActionScript、Adobe(旧macromedia)関連が強い。Dreamweaver、HTML5本も良書が多い。

Packt Publishing

ピンポイントのマニアックなテーマで数多くのラインナップを誇る出版社。jQueryがまだ知られてない頃、ここはいちはやくチュートリアル本を出した。PHPとjQueryの連携本もマニアックだが、業務に直結する。全体的に英文は少なく、コード中心の本が多い。

Amazon.comの送料の設定は中間のオプションを選ぶ

洋書はAmazon.co.jpかAmazon.comで買っている。基本的にはAmazon.co.jpで良いし、一冊だけであれば値段はほぼ同じである。ただ在庫がない場合、マイナーな本は発送日時が未定になってしまう。長く放置されてしまうので注意が必要だ。この場合.comで買うほうをおススメしたい。また3冊以上だと.comのほうが安い。.comの場合、送料のオプションが3つある。一番安いオプションだと、送料が安いが筆者の場合、本がぼろぼろになってきたことがある。期間も一か月くらいかかる。一番高いオプションだと3日程度で宅配便で届く。急ぎの場合はこれだが送料は高い。おススメは真ん中のオプションである。

いつも真ん中のオプションで買っているが、3日程度で届いたことがある。あれはなんだったんだろう。

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